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<title>連邦刑務所(プリズン)から生還した男―FBI囮捜査と日本ヤクザ</title>
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<title>国家への目醒め―賢く勁き日本へ</title>
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<title>クラッシュ―風景が倒れる、人が砕ける (新潮文庫)</title>
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<title>酒は涙か溜息か    古賀政男の人生とメロディ (角川文庫)</title>
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<title>がぶしゃら家族</title>
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<description>電気なし、水道なし、テレビなし…今の時代からは想像もできない貧乏生活!!でも明るく笑いは今よりあったのでは。ちょっと変わったお父さんの知恵で生き抜く一家。今から見れば、これぞ究極のスローライフ、天然...</description>
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電気なし、水道なし、テレビなし…今の時代からは想像もできない貧乏生活!!でも明るく笑いは今よりあったのでは。ちょっと変わったお父さんの知恵で生き抜く一家。今から見れば、これぞ究極のスローライフ、天然生活ではないか!?
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<title>テロルの決算 (文春文庫)</title>
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<title>危機の宰相 (文春文庫)</title>
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<description> 池田勇人内閣の「所得倍増計画」がどのような経緯で生まれて実行されていったかに光を当てた書物。詳細なインタビューや調査に基づいた事実が説得力をもって説明されており、迫力があった。
 夢も希望もない現...</description>
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 池田勇人内閣の「所得倍増計画」がどのような経緯で生まれて実行されていったかに光を当てた書物。詳細なインタビューや調査に基づいた事実が説得力をもって説明されており、迫力があった。
 夢も希望もない現代からみれば、池田首相が日本を統治した時代というのは、まさに黄金時代だった。池田勇人、下村治、田村敏雄と言う3人の「敗者」が様々な思いを抱きながら「所得倍増」と
言う夢を現実にしていくためのプロセスが克明に描かれています。

池田勇人が「所得倍増」を達成した大蔵省出身の宰相である事は知っていましたが、就任
当時の保守政党の危機的な状況、大蔵省でも「3等切符」と揶揄された挫折の日々等、知らな
かった事が多数出きました。

読んでいて痛感したのは、（主人公3人に共通して言える事ですが）挫折を乗り越えて人間
として大きくなっていくのだ、と言う点。ここ何代も挫折を知らずに総理になり、政権の座
を放り出す首相ばかり見ている中では、昔の人が正直羨ましい。麻生さんにも頑張ってほし
いとは思うけど、池田勇人と比べるのはなんぼなんでも可哀そうな気がします。
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<title>実録 新宿ヤクザ伝―阿形充規とその時代</title>
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<title>資本主義はどこまで暴走するのか</title>
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<description>独創的な着眼の吉田司氏と軽妙な語りの森永卓郎氏の対談ということで、大いに期待して一読。まずは期待どおりの一書。（にしても、吉田氏の現代日本経済満州国源流論（４６頁以下）は、佐野眞一氏の問題意識とも通...</description>
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独創的な着眼の吉田司氏と軽妙な語りの森永卓郎氏の対談ということで、大いに期待して一読。まずは期待どおりの一書。（にしても、吉田氏の現代日本経済満州国源流論（４６頁以下）は、佐野眞一氏の問題意識とも通底するもの。また、姜尚中氏の「日本＝アメリカにとっての満州国」論は云い得て妙（２１０頁）。更に、森永氏によるＵＦＪ銀行逆粉飾決算の話（金融庁（竹中平蔵）が検査でＵＦＪ銀行の資産査定を超厳格に実施し他行との合併に追い込んだ話、６０頁）や吉田氏によるアダム・スミス再評価の話（１６７頁以下）も興味深い。）

印象に残った森永氏の発言を幾つか。「中流が支えてきた分厚い消費がなくなってきて、生産活動が当然シュリンクしていきますよね。最後は荘園領主と奴隷みたいな形になるのではないでしょうか」（１１２頁）。「新自由主義にブレーキをかけようという発言をメディアでしても、どんどん潰されていくわけですよ。･･･ 実は、専門の経済番組とかはものすごい勢いで干されているんです」（１３９頁）。

それにしても、森永氏の「硬派」振りが父親（森永京一氏、旧特攻隊員）に由来すること （１８８頁以下）を私は本書で初めて知った。氏の今後の活躍に刮目したい。
『年収300万円時代を生き抜く経済学』などの著書を持つ経済アナリスト森永卓郎氏と大宅壮一ノンフィクション賞受賞作『下下戦記』で知られるノンフィクション作家吉田司氏による対談集である。

この対談集では現在崩壊が始まっている米国の金融資本主義＝新自由主義が標的になっている。自称経済オンチの吉田氏が素朴かつ根本的な疑問や自分なりの仮説を森永氏にぶつけることにより、曲がりなりにも平等な社会を維持するのに貢献していた日本型資本主義が帝国主義のリバイバル版である米国産新自由主義に蹂躙されていった過程が明らかにされる。日本側にも新自由主義の同調者（コラボレーター）の存在があったという指摘は見逃せない。

「構造改革」「自己責任」の名の下にセーフティネットを破壊し、格差を拡大した新自由主義者を容赦なく糾弾する森永氏であるが、一方で経済弱者に対する眼差しは優しい。本書の後半「アンチ新自由主義の人間像」では作り手と同時に消費者であるオタク層に新たなタイプの経済活動の萌芽を見ている。

単に日本社会の現状（＝新『蟹工船』時代：吉田司）を嘆くだけでなく、「100年に1度」といわれる金融危機後の新たな生き方を示す好著。
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<title>凍 (新潮文庫)</title>
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<description>山に挑む男を描くノンフィクション。
富や名ではなく、自分が欲求をみたす、ただそのための挑戦。
過酷極まる登山の果てに重度の凍傷。
その凍傷の後の心の揺れ動き、葛藤、新たな意欲がわいている過程がうまく...</description>
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山に挑む男を描くノンフィクション。
富や名ではなく、自分が欲求をみたす、ただそのための挑戦。
過酷極まる登山の果てに重度の凍傷。
その凍傷の後の心の揺れ動き、葛藤、新たな意欲がわいている過程がうまく書かれている。
最後に山野井夫妻とともに思い出のギチュンカンの近くまで行く男性が、まさか著者の沢木氏本人だとは。
山野井本人の近くにいた著者だからこそ聞くことができた、最後の言葉、「終わったな」
作り物の感動話ではない、ノンフィクションだからこその深みのある話。
心に残る一冊になりそうです。山野井泰史・妙子夫妻のヒマラヤの難峰ギャチュンカンへの挑戦を描いたノンフィクション。沢木耕太郎のてらいのない文体が冴えている。あくまでソロまた最少の人員・装備で，自らの力だけを頼りに頂上を目指す山野井のスタイルは，危険もあるが読んでいて心地がよい。講談社ノンフィクション賞受賞。

巻末の池澤夏樹の解説には，「最も自由なクライマー」と題して以下の文章が記されている。

「泰史と妙子は全くの自由なのだ。すべてを自分たちだけで決められるように生活を，人生を設計している。あることをするのに，他人が提示する条件を容れた方がずっと楽という場合でも，苦労を承知で自分たちだけでやる方を選ぶ。それは本当に徹底している。その姿勢をぼくは自由と呼びたい。」

スポンサーを求めず，節約を重ねて登山の費用を貯金し，かつトレーニングを欠かさない。登山に名声や名誉を求めない山野井夫妻の生き方は，実に示唆に富むものがある。自己を抑制し，身の丈にあった「自己完結」的な生き方は清々しい。
日本を代表するクライマー、山野井泰史・妙子夫妻のｷﾞｬﾁｭﾝｶﾝ登頂の記録。私が彼等夫妻を知ったのは、NHKでこの登山の後ｸﾞﾘｰﾝﾗﾝﾄﾞの岩壁への登頂のﾄﾞｷｭﾒﾝﾄを見たときであった。今でも思い出されるのが、泰史の人懐っこい笑顔と妙子の優しい微笑みであった。手の指全てを凍傷で失った妙子が器用に包丁や箸を使うところに感心したり、鴨居で懸垂をするときに、残った指が邪魔になる、といって笑っていた泰史の笑顔が頭に焼き付いている。その興味深い夫婦の登山を追ったﾄﾞｷｭﾒﾝﾄ。
この登山は困難を極めるものとなり、人間の体力の限界や気力の限界を我々に示してくれ、またここまで人は耐えられるものなのか、と驚愕してしまう内容なのだが、一番きになるのは、死の代償を払わなくてはならない可能性のある、困難な登山に何故ここまで人は引き付けられるのか、ということである。泰史は11歳で登山に目覚め、そこから人生の全てを賭けて、登山に取り組んでいる。「そこに山があるから」という言葉では表されない、何かが潜んでいるのであろう。海外との登山家との関係でも、「登山」というまるで共通言語があって、その言語（登頂ルートでありスタイル等）で会話ができるのである。そこには人間の本質があるのかもしれない。アフリカの大地で産声をあげた人間の先祖が苦難を超えて、世界中に散らばったのは、険しい山脈を越えてきた経験がDNAに深く刻まれており、そのDNAを深く持ち続けている人間が登山家になるのかも知れない。とにかく頭では理解できない世界である。本当に人間の根源に関わる世界なのかもしれない。そしてその世界は厳しく険しいのである。人間の成長を一気に引き受けてくれるほど、偉大な世界なのである。
映像でも、小説でも、作り手の意思が入った時点で、本当の意味のノンフィクションと
言うのは存在し得ないのかも知れない。そのことを痛感する本です。

読む人それぞれ、感想は違うと思うのですが、私が強く思ったのは「生と死の境目にいる
人の心理描写をここまで正確に書けるのか？」と言うこと。書き手の想像力なのか、語り手
の才能なのか。勿論本格的な登山をしたことの無い私には理解し得ない世界なのですが、
ずっと心に引っ掛かりました。

あと、遭難のシーンは長すぎます。読んでいて辛かった。沢木さんの本はほぼ全部読んでいる
と思うのですが本書と「壇」、漢字一文字の題名は合わないのかな。
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<title>福沢諭吉伝説</title>
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も含まれます。大部分が引用とフィクションで記されており、その点では類書はありません。
福沢についてのテーマは二つほどでこの...</description>
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福沢の伝説について述べた書物です。なおその伝説の中には著者の作り出したもの
も含まれます。大部分が引用とフィクションで記されており、その点では類書はありません。
福沢についてのテーマは二つほどでこの点でも人文社会科学に足跡を残した福沢諭吉に
ついての本なのか難しいところです。
京城大院君の乱周辺について記されていますが、主張としてはかなりシンプルで
脱亜細亜論著者ではあったものの金玉均への援助によって悪人ではなくなったというものです。
これについては本書の著者の住井すゑ論と構造は同じであることを著者の読者は知ることが
できます。
例えば小泉信三氏の名著「福沢諭吉」では福沢が早い時期から「ソシアリスム」と「コミニスム」に言及していたことがわかりますが、著者が現在主張するように、
憲法論議において共産党の悪影響を訴え社民党の立場から主張するのをみれば、本書は明治三年の頃の水準に達しているのかどうか検討してみなければならないでしょう。
福沢の言った「民心の改革は政府独りの改革にあらず」といいつつ「我輩の目的は我邦のナショナリチを保護する赤心のみ」という言葉を真剣に考えてみるべきでしょう。「お札の人」以上の諭吉の御勉強をしましょう。太平洋戦争中の彼の思想は？朝鮮に対する思い、もっと大きくアジアに対する考え方、それらは「学問の勧め」でしか彼を知らない人にはおおよそ想像できないかもしれない。だからこそ読んで欲しい一冊。この思いも活動も含めて評価されお札の人になりえたのだ。
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<title>修羅な女たち</title>
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<title>言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫)</title>
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<description>仕事柄、インタビューやレポートを書くことが多い私は、自分のことをある意味「通訳」だと思ってきました。
そんな私にとってこの本は「よくぞ言ってくださった！」という言葉満載。

ページをめくるごとに、自...</description>
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仕事柄、インタビューやレポートを書くことが多い私は、自分のことをある意味「通訳」だと思ってきました。
そんな私にとってこの本は「よくぞ言ってくださった！」という言葉満載。

ページをめくるごとに、自分の中でこれほどまでに価値が上がっていった本は初めてです。
と同時に、自分がいかに、見えない蓋に覆われているか、自由な発想ができずにいるかを痛感した本でもありました。

この対談集をまとめてくださって、本当にありがとうございました。
米原万里さん亡き今、その声を、発言をリアルに楽しめる本だと思います。
手元にいつでも置いて、何度も何度も読み返したい本です。面白いです。
プラハの学校時代の話、その影響、
通訳者としての仕事、その心構え。
「絞め殺したくなる」といった表現すら、愉快な感じがします。
本当に、貴重な方を亡くした、社会的な損失だと改めて思いました。
残念です。もっといろいろな本を書いて、遺して欲しかったです。
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<item rdf:about="http://c-book-062.health-shopping.net/detail/14/4006031734.html">
<title>火はわが胸中にあり―忘れられた近衛兵士の叛乱 竹橋事件 (岩波現代文庫)</title>
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<title>孤児たちの城―ジョセフィン・ベーカーと囚われた13人</title>
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<description> 荒このみ著『歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベイカー』から、出展を示さない引用をおこなって、先般著者が謝罪した一冊です。二刷から訂正が出ると良いのですが。 
 実は内容も猪俣良樹著『黒いヴィーナス...</description>
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 荒このみ著『歌姫あるいは闘士 ジョセフィン・ベイカー』から、出展を示さない引用をおこなって、先般著者が謝罪した一冊です。二刷から訂正が出ると良いのですが。 
 実は内容も猪俣良樹著『黒いヴィーナス ジョセフィン・ベイカー―狂瀾の1920年代、パリ』の一部をふくらませただけで、読み比べて見てもこの本には目新しい記載はありません。新潮４５連載中はこの作品を読むのが楽しみで
ワクワクしながら読んだものだ・・・でも、３話ぐらいまで読んだ後、
そもそもその雑誌を買わなくなったので、その後の話がずーと気になっていました

連載を読んだ人でも大きく構成を変えてあるので読めると思いますが、ワクワク感はありません。自分の出生を知る事が非凡な幼児期をおくって来た物にどんな作用を与えるのか
考えさせられました。ただ、本当の事はわからない、私は当時は知らなかったけれど、
当時の新聞記事などを読んでジョセフィン・ベーカーについて少しでも関心を持った人には
とても、興味深く読む事が出来るだろうと思いました。
私はあいにく彼女の事を知りませんでした、でも、文中から彼女の魂に響く歌声と、子供たちの魂の叫びが、読書中音楽として聞こえたような気がしました

しかしながら高山文彦の作品としては、ちょっと物足りない、水平記や火花のように作者の心に入っていけない、もどかしさを作者も感じ読者も感じるけれど、もしかしたら
今も生きている１３人を書くのだからこそ、そのもどかしさこそ作者の書きたかった事かもしれない

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<title>私を抱いてそしてキスして (ぶんか社文庫)</title>
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<title>女は賢く勁くあれ! (WAC BUNKO 89)</title>
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<description>金美齢氏と櫻井よしこ氏の対談集。TVでの金氏の歯切れの良い言説には感心する事しきりだったが、本書を読むとその根底には厳しい過去(台湾の独立運動)があった事が分かる。本書の価値は金氏の人生の断片を知る...</description>
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金美齢氏と櫻井よしこ氏の対談集。TVでの金氏の歯切れの良い言説には感心する事しきりだったが、本書を読むとその根底には厳しい過去(台湾の独立運動)があった事が分かる。本書の価値は金氏の人生の断片を知る事が出来る点であろう。

金氏が台湾出身である事は知っていたが、このような修羅場をくぐって来た事は初めて知った。腰が据わっているのも当然と言える。しかも、一人娘を育てた由。こうした条件の下、結婚と仕事の両立を論じるなら話は分かる。一方、櫻井氏の場合は未婚のまま論じるので、観念論になっている。「私の知っている誰々は...」と言って、それを一般化する論法を繰り返し行なっている。また、「専業主婦=何も考えないで無為に生きている人」と言う固定観念が強く、とても女性全般を公正に論じているとは思えない。女性に限らず人間には個々の信念・考え方があるのだから、「日本女性は」等と一括りには出来ない筈である。その点、金氏は台湾の専業主婦の倹約の例を引き合いに出したりして老獪。金氏は、「日本女性が獲得した、外で働かなくても済むと言う選択肢は特権」とハッキリ言っている。櫻井氏の主張と噛み合わない筈なのに、何故か論争は起きず、対談は流れて行く。その後、二人で夫婦について論じるが、これも一般論では語れない話だし、内容もありきたり。第三章の「躾と教育」も目新しい意見はない。第四章で「母性」について語られるが、母性が後天性だと断定する櫻井氏の根拠は何処から来ているのだろう。第五章「もっと輝け、日本の女性たち」はまたもや一括論法的題名だが、金氏の「自分を肯定する」の言葉に集約されるだろう。最終章「主義なき国家、日本」も聞き飽きた内容だが、最近の台湾の「一つの中国化政策」をどう思っているのだろうか。金氏の筋金入りだが、視野の広い発言に対し、櫻井氏の方は硬直した発言が目立つ。互いの意見が噛み合わない箇所もあるのに平板に流れて行く本書を、対談の形式にする必要があったのだろうか ?
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<title>みちのく遊侠伝 瑠璃の鳴くころに (ベストセレクト)</title>
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<title>拝啓藤沢周平様</title>
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<title>阿片王―満州の夜と霧 (新潮文庫)</title>
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まったく評価できない。自信満々に書いている断定的記述に客観的な事実として間違った点が多い。例えば辻政信がノモンハンやガダルカナル、インパール作戦を指揮した・・・うんぬんの記述があるが、辻はインパールとは無関係だ。昭和通商が公的文書に一切出てこないという記述についても、「あるよ」と言っておこう。また、ソ連侵攻のさいに関東軍は12トンの阿片を日本国内に運び込もうとしたがＧＨＱの知るところｒとなり・・・うんぬんの記述については、歴史を語る資格さえない。ソ連侵攻は１９４５年の８月、ＧＨＱは戦後の日本統治のための連合国の組織だから、錯誤として済ますにしてもあまりにお粗末極まりない。４０ページで読むのを止めた。これ以上読み続ける価値がない。歴史の迷路ではなく、書き手の中の迷路をともに彷徨いたい暇な人にお勧め。まず文章がヒドい。「耳が勃起する」という表現が出てくる。読んでいるこちらが恥ずかしくなるほど劣悪な比喩である。これだけでも読む気を失ってしまう。 さらに、「夜の帝王」「男装の麗人」といった人物形容がやたらと出てくることが気になる。陳腐な比喩が使われる度に人物像が薄っぺらになっていく。 表現だけでなく構成もよくない。3章になってようやく里見の物語が始まるのは回り道しすぎだと思う。 取材過程を見せることがこの作者のスタイルだが、そこでも寄り道のし過ぎがある。例えば五味川純平などはまったく関係ない訳だ。 そして文章以上に批判すべきは、作者の姿勢だ。 登場人物を「畜生」「怪物」「人倫にもとる」などと批判する。 その批判する姿勢には一点の疑いもない。 里見たち登場人物の人間性を否定すればするほど、著者や読者を含む一般人とは違う特異な人間であることが強調され、『阿片王』で扱われる歴史に普遍性がなくなっていく。 これが、この作品の決定的なキズである。戦前・戦中の満州で「阿片王」と呼ばれるほどの活躍を見せながら、その正体が多くの謎に包まれている里見甫の実像に迫ろうとする意欲的な一冊。

周到な文献・資料調査と徹底した関係者へのインタビューによって、里見（と彼を取り巻く謎の女たち）の実像にひたひたと迫ってゆくのだが、それらをもってしても核心を突くまでには至らなかったのではないかという印象を受けた。そうならざるを得なかった理由として、以下の３点を挙げることができるだろう。第一に、里見自身がまったく捉え所のないあまりにも不可思議な人物であった。第二に、戦費調達のための阿片売買という仕事の性格上、その内容を詳細に記した資料が存在しない上に、本人も中国大陸での仕事については多くを語らなかった。第三に、生前の里見を直接知る人物はほとんど他界しているため、彼の大陸での暗躍についての証言を得ることが極めて困難である。

また、里見の実像に十分迫りきれなかったためか、本書の叙述も若干まとまりを欠いているように思える。仮説を提示し、それに対する答を追い求めていくというスタイルではなく、著者の取材の過程を読者に追体験させることを意図するような書きぶりになっているため、登場人物やその証言が前後に入り組んでいて、かなり読みにくくなってしまっている。

本書の構想があと数年早く出来ていたならば、内容も全く違うものになっていたかもしれない。時間の壁はあまりにも大きい。そして、戦争の記憶はどんどんと遠くなってゆく。内容については、著者の思い込みや妄想の部分も感じさせない訳ではないが、
基本的に取材も丹念で信憑性が伺える。

しかし文章がくどい。

ある登場する女性のことを「男装の麗人」と表しているのだが、この表現が何度も
繰り返し登場したり、別の女性に対しても同じ「男装の麗人」と表現する。

派生的なエピソードが出てくると「これについては後で詳しく述べたい」と
何度も同じいい回しで文章を締める。

こういった文章力というか、ボキャブラリーのなさが読み手に負担をかける本である。 気になる本が文庫化されたのですぐに購入して読了した。以下三点が感想である。

 一点目。主人公の里見という方が 結局どのようなアヘン取引をしたのかは本書では解明されていない。おそらく これが本書に対する一番シンプルな批判になるような気がする。
 但し そもそも戦前の話というい昔のことである点だけではなく 間違いなく 当時の軍隊、関係者、GHQまで含めたすべての人が 隠匿し抹消しようとしてきた「陰の歴史」である。その点はきちんと理解してあげないと 労作に挑んだ著者へアンフェアーになると僕は思う。戦前の満州で国策として行われたアヘン取引の全容が解明される可能性は 将来に渡って非常に低いと僕は思う。

 二点目。佐野の執念の取材はよく伝わってきた。実際本書は 里見という人を描き出すというよりは 佐野がどのように関係者を見つけていくかという点で非常にスリリングである。読んでいると 佐野が感じたであろう足の痛みなどが伝わってくる。

 三点目。関係者がどんどん物故していく姿に感銘を受けた。一時期 特定の場所で活躍した人も 必ず死んでいく姿を描く佐野の筆致には どこか無常観が漂う。貴重な証言者を失っていく佐野の無念と諦念こそが 本書の底辺を流れる通奏低音だ。時がすぎ去ることの 残酷さと 時が物事を浄化していく様をひしひしと感じた。
 
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